いま災害が起きている・起きそうなときは、気象庁の防災情報とお住まいの自治体の情報を確認してください
地震

地震にそなえる|揺れた瞬間に身を守る行動と、今日からできる家具の固定

地震は、いつ来るかわかりません。けれど、来ることだけは確かです。 揺れた瞬間に考えている時間はありません。体が動くように、今のうちに決めておいてください。

この記事では、気象庁や東京消防庁の資料をもとに、

  1. 揺れた瞬間に身を守る行動
  2. 揺れる前にできる家具の固定
  3. 揺れがおさまった後に気をつけること

を、順番にまとめました。

POINTポイント

地震の備えは「家の中に安全な場所をつくる」ことから。まずは寝室の家具を見直してください。

この記事の目次
  1. 1. 揺れた瞬間:まず、身の安全を守る
  2. 2. 揺れる前に:家具を固定して「安全な場所」をつくる
  3. 3. 揺れがおさまったら:あわてず、確認してから
  4. 今日・今週・今月にできること
  5. よくある質問
  6. まとめ:まずは寝室から

1. 揺れた瞬間:まず、身の安全を守る

気象庁は、緊急地震速報を見聞きしたら、揺れを感じていなくても、まず身の安全を守るよう呼びかけています。揺れがおさまるまで、その行動を続けます。

場面ごとの身の守り方

場面 すること
家の中 頭を守り、丈夫な机の下などに入る。あわてて外へ飛び出さない
外(街なか) ブロック塀の倒れ、看板や割れたガラスの落下に注意する
電車・バス つり革や手すりにしっかりつかまる
エレベーター 最寄りの階で止めて、すぐに降りる
車の運転中 急ブレーキをかけず、ゆるやかに速度を落とす。ハザードランプで周りに知らせる
お店・施設 頭を守り、係員の指示に従う

(気象庁リーフレット「緊急地震速報」より)

揺れている最中に、火を消しに行かない

東京消防庁は、揺れている最中に火を消そうとすると、転んだり、鍋のお湯をかぶったりしてけがをするおそれがあるとしています。 都市ガスやプロパンガスは、震度5程度の揺れで自動的に止まるしくみになっています。火の始末は、揺れがおさまってから落ち着いて行いましょう。

WITH KIDS子どもと一緒に

子どもが一人で部屋にいるときに揺れたら、むやみに名前を呼ぶと、子どもが動いてかえって危険だと、東京都の「東京くらし防災」に書かれています。揺れがおさまってから、子どものところへ行きましょう。

2. 揺れる前に:家具を固定して「安全な場所」をつくる

防災庁の緊急要請でも「固定していない家具は必ず倒れると思って」と、家具の固定が強く呼びかけられています。

効果が高いのは「壁にネジで固定」

東京消防庁のハンドブックでは、震度6強の揺れを再現した実験の結果として、次のように紹介しています。

方法 効果
L型金具などで、壁に直接ネジ止め 最も効果が高い
ポール式(突っ張り棒)+ストッパー式(または粘着マット式) 組み合わせると効果が高まる
ストッパー式・マット式だけ 効果は小さく、大きな家具には向かない

ポール式は、天井にある程度の強さが必要です。

POINTポイント

賃貸などで壁に穴を開けられない場合も、ストッパー式とポール式など「2つを組み合わせる」と、ネジで固定するのと同じくらいの効果が出ると、東京消防庁は紹介しています。

器具をつける前にできる工夫

東京消防庁は、器具をつける前に、次のような工夫も勧めています。

  • 寝る場所・座る場所には、なるべく家具を置かない(置くなら背の低いもの)
  • 重いものは、家具の下の段に入れる
  • 出入口や逃げ道の近くに、倒れやすい家具を置かない
  • 窓ぎわに、重いものを置かない

家電も忘れずに

家電 対策(東京消防庁)
テレビ 本体とテレビ台の両方を固定する
冷蔵庫 脚をロックし、上の部分をベルトなどで後ろの壁とつなぐ
電子レンジ 本体と台の両方を固定する

「安全スペース」と、そこに置くもの

家の中に、物をなるべく置かない安全スペース(寝室や廊下など)を決めておき、揺れたらそこへ逃げます。 東京消防庁は、割れたガラスや食器でけがをしないよう、そこに厚手の手袋と、底の厚い履きものを置いておくよう勧めています。

3. 揺れがおさまったら:あわてず、確認してから

東京消防庁の「地震 その時10のポイント」では、揺れがおさまった後の行動として、次のことを挙げています。

  1. 火を使っていたら、揺れがおさまってからあわてずに火を消す
  2. 倒れた家具や、ガラスの破片に気をつける
  3. 窓や戸を開けて、出口を確保する
  4. 瓦や窓ガラス、看板が落ちてくるので、外へ飛び出さない
  5. 避難するときは、ブレーカーを切り、ガスの元栓を締めてから出る

「通電火災」に注意

5つ目のブレーカーには、理由があります。停電のあとに電気が戻ったとき、倒れた電気ストーブなどから火が出る通電火災を防ぐためです。

内閣府の資料では、東日本大震災の本震による火災のうち、原因がわかったものの半分以上が電気によるものだったとしています。 一定以上の揺れで自動的に電気を止める感震ブレーカーは、留守のときや、ブレーカーを切る余裕がないときの対策として紹介されています。

今日・今週・今月にできること

いつ やること
今日 寝室を見回し、寝ている場所に倒れてくる家具がないか確認/枕元に履きものと懐中電灯を置く
今週 家の中の「安全スペース」を家族で決める/ブレーカーとガスの元栓の場所を確認する
今月 寝室の大きな家具から固定する(L型金具、または2つの器具の組み合わせ)/テレビや冷蔵庫も固定する

CAUTIONここに注意

家具の固定は、器具の説明書をよく読んで取りつけましょう。取りつけに不安があるときは、お住まいの自治体の窓口に相談してみてください。

よくある質問

Q突っ張り棒だけでも大丈夫ですか?

東京消防庁の資料では、ポール式(突っ張り棒)は、ストッパー式や粘着マット式と組み合わせると効果が高まるとしています。1つだけより、2つを組み合わせるのがおすすめです。

Q揺れたら、すぐ外に逃げたほうがいいですか?

気象庁や東京消防庁は、あわてて外へ飛び出さないよう呼びかけています。瓦や窓ガラス、看板などが落ちてくるおそれがあるためです。まずはその場で身を守りましょう。

Q感震ブレーカーは、どこで手に入りますか?

種類によって、工事がいらない簡易なタイプもあります。大阪府のページでは、種類や費用の目安が紹介されています。取りつけについては、お住まいの自治体の窓口にも相談してみてください。

まとめ:まずは寝室から

  • 揺れたら、まず身の安全。火を消すのは揺れがおさまってから
  • 家具の固定は、壁にネジ止めがいちばん。できない場合は2つの器具を組み合わせる
  • 家の中に安全スペースをつくり、手袋と履きものを置く
  • 避難するときは、ブレーカーを切り、ガスの元栓を締めてから

地震の備えは、家の中を見回すことから始まります。 今夜、寝る前に寝室の家具を見上げてください。倒れてきそうなら、今月中に固定してください。

ほかの備えは「防災は何から始める?」で、順番にまとめています。


出典:

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