女性の防災|避難所で困りやすいことと、自分で用意しておきたいもの

災害のとき、女性ならではの困りごとがあります。
生理用品が手に入りにくい、着がえる場所がない、夜のトイレが不安——。 避難所で、誰かが用意してくれるのを待っていてはいけません。自分の分は、自分で持つ。 それが、自分を守るいちばん確かな方法です。
この記事では、内閣府男女共同参画局や東京都の資料をもとに、女性が自分でできる備えをまとめました。
POINTポイント
女性の備えは「生理用品はもう1周期分」「防犯ブザーかホイッスル」「夜の明かり」の3つ。今日から始めてください。
この記事の目次
これまでの災害で、女性が困ったこと
内閣府男女共同参画局は、これまでの震災の事例として、次のようなことを紹介しています。
- 避難所のリーダーや物資の担当が男性で、下着や生理用品をもらいに行きづらかった
- そのため、女性用品は女性の担当者が配る、女性トイレや女性専用スペースに置いておく、といった工夫が必要とされている
また、避難所では、トイレや更衣室、休むスペースを男女別にすること、授乳室を設けること、照明や防犯ブザーで安全を守ることなどが、整えるべき点として挙げられています。
ただ、すべての避難所で、最初からこうした環境が整っているとは限りません。 だからこそ、自分の分は、自分でも用意しておくことが大切です。
自分で用意しておきたいもの
国の「災害の『備え』チェックリスト」では、女性の備えとして次のものが挙げられています。
| もの | ポイント |
|---|---|
| 生理用品 | 東京都の資料では、少なくとももう1周期分のストックがあると安心とされています |
| おりものシート | 着がえや洗濯ができないときに、衛生を保つのに役立ちます |
| サニタリーショーツ | |
| 中身の見えないごみ袋 | 使い終わったものを捨てるときに |
| 防犯ブザー/ホイッスル | 身を守るため、助けを呼ぶため |
東京都の「東京くらし防災」では、災害のストレスで生理不順になることもあるとしています。 デリケートゾーン用のウェットシート、清浄綿、精製水なども備えておくと、不快感をおさえるのに役立つと紹介されています。
POINTポイント
内閣府男女共同参画局の資料では、避難所では洗濯ができないこともあるため、使い捨ての下着やおりものシートが衛生を保つのに便利とされています。
夜の「明かり」を用意する
東京都の資料では、夜の地震にそなえて、停電すると自動でつく足元灯や、ソーラーライトが便利だと紹介しています。 ヘッドライトを枕元に置いておくのもおすすめとされています。両手が使えるので、暗い中で避難するときや、夜のトイレのときにも安心です。
産後の方・妊娠中の方
東京都の資料では、産後は、生理用品のほかに尿もれパッドや保湿クリームも準備しておくよう勧めています。 また、最寄りの避難所に多目的トイレがあるか、更衣室を一人ずつ使えるかを、前もって確かめておくことも勧められています。
避難所で、身を守るためのポイント
東京都の「東京くらし防災」では、避難所では窃盗や、女性や子どもをねらった犯罪が起こるおそれがあるとして、次のような対策を挙げています。
- できるだけひとりで行動しない
- トイレや着がえの前に、不審な点がないか確かめる。見張りを立てる
- 体育館の裏など、人目の届かない場所に近づかない
- 外に出るときは、防犯ブザーを持ち歩く
- 少しの移動でも、貴重品は身から離さない
CAUTIONここに注意
不安なことや困ったことがあったら、ひとりで抱えこまず、避難所の女性の相談員や窓口に相談しましょう。内閣府男女共同参画局の資料でも、避難所に女性の相談員や相談窓口を設けることが勧められています。
今日・今週・今月にできること
| いつ | やること |
|---|---|
| 今日 | 生理用品のストックを確認して、持ち出し袋に1周期分を入れる/ポーチに防犯ブザーかホイッスルをつける |
| 今週 | 枕元にヘッドライトか、停電でつく足元灯を置く/おりものシートや体をふけるシートを持ち出し袋に入れる |
| 今月 | 最寄りの避難所に、多目的トイレや更衣室があるか、自治体のホームページで確認する |
持ち出し袋全体の中身は「非常用持ち出し袋の中身リスト」でまとめています。
よくある質問
Q生理用品は、避難所でもらえますか?
支援物資として届くこともありますが、すぐに手に入るとは限りません。もらいに行きづらかったという声もあるため、自分の分は持ち出し袋に入れておくと安心です。
Q防犯ブザーとホイッスル、どちらがいいですか?
国のチェックリストでは「防犯ブザー/ホイッスル」として並んでいます。ホイッスルは電池がいらないのが利点です。持ち歩きやすいものを選びましょう。
Q男性の家族にも、知っておいてほしいことはありますか?
女性用品をどこに入れているか、避難所でどんなことに困りやすいかを、家族で共有しておくと、いざという時に助け合いやすくなります。
まとめ:まずは「もう1周期分」から
- これまでの災害では、生理用品や下着をもらいに行きづらいなどの困りごとがあった
- 自分で用意したいのは、生理用品(もう1周期分)、おりものシート、防犯ブザー/ホイッスル、夜の明かり
- 避難所では、ひとりで行動しない、人目の届かない場所に近づかない
- 困ったことは、ひとりで抱えこまずに相談する
今日、ポーチの中に生理用品を多めに入れてください。そして、防犯ブザーかホイッスルを、いつものバッグにつけてください。 小さな備えが、いざという時の安心につながります。
出典: