いま災害が起きている・起きそうなときは、気象庁の防災情報とお住まいの自治体の情報を確認してください
子どもと防災

子どもと一緒にする防災|「ひとりのとき」の行動と、家族で決めておく5つのこと

災害は、家族がそろっているときに起きるとは限りません。 子どもが学校にいるとき、習いごとの帰り道、ひとりで留守番しているとき——。

そのとき、そばに大人がいるとは限りません。子どもが自分で身を守れるかどうかは、親が今日教えるかどうかで決まります。

この記事では、東京都や内閣府の資料をもとに、子どもと一緒に確かめておきたいことをまとめました。

POINTポイント

子どもの防災は「教える」より「一緒にやってみる」。地図を見たり、道を歩いたり、遊びの延長で始めましょう。

この記事の目次
  1. 1. 子どもが「ひとりのとき」の行動を、一緒に確かめる
  2. 2. 家族で決めておく5つのこと
  3. 3. 実際に、一緒に歩いてみる
  4. 4. 赤ちゃん・小さな子どもがいる家庭の備え
  5. 5. 楽しく学べる、国の子ども向け教材
  6. 今日・今週・今月にできること
  7. よくある質問
  8. まとめ:今夜、ひとつだけ子どもと話してみよう

1. 子どもが「ひとりのとき」の行動を、一緒に確かめる

東京都の「広報東京都こども版」では、子どもがひとりのときの行動を、場面ごとに家族で確かめておくよう勧めています。

場面 子どもに伝えておくこと
エレベーター 全部の階のボタンを押して、止まった階で降りる。閉じこめられたら、インターホンで連絡する
お店 ガラスのケースや、落ちてくる商品に気をつける。買いものかごで頭を守ってもよい
電車・バス つり革につかまり、かばんで頭を守る。線路には下りない
通学路 ブロック塀などの危ない場所を、家族と一緒に確かめておく

WITH KIDS子どもと一緒に

「エレベーターで揺れたら、どうする?」とクイズのように聞いてみましょう。答えを一緒に考えるだけでも、いざという時に思い出しやすくなります。

2. 家族で決めておく5つのこと

① 連絡の方法

災害のときは、携帯電話がつながりにくくなることがあります。東京都の資料では、次のような方法が紹介されています。

  • 公衆電話(災害のときにつながりやすいとされています)
  • 家族の電話番号を覚える、または持ち歩くものにメモしておく
  • 災害用伝言ダイヤル「171」(毎月1日と15日などに、体験利用ができます)
  • 離れた場所に住む親せきなどを中継役にする「三角連絡法」

② 集合場所・避難場所

栃木県の資料では、避難場所は3か所選んで優先順位をつけること、待ち合わせ場所は「校庭の遊具の前」のように細かく決めることを勧めています。 子どもには、避難場所と連絡先を書いたメモを持たせておきましょう。

東京都の資料では、「避難場所」(すぐに逃げる場所)と「避難所」(しばらく生活する場所)のちがいも紹介されています。子どもにも、わかる言葉で伝えておきましょう。

③ 学校・保育園との取り決め

内閣府の資料では、保育園・幼稚園・学校で、災害のときに子どもを引き取る取り決めを確認しておくよう勧めています。 東京都の「東京くらし防災」では、さらに次のことも挙げています。

  • 学校が、災害の種類ごとにどこへ避難させるかを知っておく
  • 登下校中に被災したら、学校へ行くか、家に帰るかの決め方を子どもと確かめておく
  • 学校と、緊急時の連絡方法を共有しておく

④ 誰が、何をするか(役割分担)

内閣府の資料では、地震の直後に誰が子どもを守るかを決めておくことや、話し合ったことを「家族のマニュアル」として紙にまとめて、全員が持ち歩くことを勧めています。

⑤ よく行く場所からの逃げ方

スーパーや塾など、子どもがよく行く場所からの避難場所も、決めておきましょう(内閣府の資料より)。

3. 実際に、一緒に歩いてみる

栃木県の資料では、避難する道を家族で実際に歩いて確かめることを勧めています。

  • ハザードマップで、家のまわりの危ない場所を一緒に見る
  • 休みの日に、避難場所まで歩いてみる
  • 途中の「危ないところ」(ブロック塀、細い道など)を子どもに見つけてもらう

子どもが自分で気づいたことは、記憶に残りやすいものです。

4. 赤ちゃん・小さな子どもがいる家庭の備え

国の「災害の『備え』チェックリスト」や自治体の資料では、乳幼児のための備えとして、次のようなものが挙げられています。

  • 粉ミルク(アレルギー用を含む)または液体ミルク、哺乳びん
  • 離乳食、スプーン、紙コップ
  • 紙おむつ、おしりふき
  • 抱っこひも、子どもの靴
  • 母子手帳・医療証・診察券のコピー

農林水産省の広報誌では、液体ミルクは水も火もいらず、そのまま飲ませられることや、離乳食は2週間分あると安心であることが紹介されています。

POINTポイント

東京都の「東京くらし防災」では、ふだん母乳の人もミルクを備えておくこと、抱っこひもはいつも持ち歩くことが勧められています。おむつのサイズは、子どもの成長に合わせて定期的に見直しましょう。

持ち出し袋全体の中身は「非常用持ち出し袋の中身リスト」でまとめています。

5. 楽しく学べる、国の子ども向け教材

教材 内容
消防庁「防災・危機管理e-カレッジ」 子ども向けの「こどもぼうさいランド」で、地震・台風・火事などを学べる
気象庁「大雨の時にどう逃げる」 大雨のときの逃げ方を考える教材
国土交通省「防災学習ポータル」 防災学習クイズなど

今日・今週・今月にできること

いつ やること
今日 「エレベーターで揺れたらどうする?」をクイズにして話す/家族の電話番号をメモして子どものかばんに入れる
今週 学校・保育園の災害時の引き取りルールを確認する/集合場所を「細かく」決める
今月 家族で避難場所まで歩く/171を体験日に使ってみる/子ども用の持ち出し袋を一緒に作る

よくある質問

Q小さい子どもに、災害の話をすると怖がりませんか?

怖がらせるのではなく、「こうすれば大丈夫」という行動を一緒に確かめることが大切です。クイズや散歩のように、遊びの延長で取り入れてみてください。

Q子どもにスマホを持たせていません。連絡はどうすればいいですか?

公衆電話の使い方を教え、家族の電話番号をメモして持たせておく方法があります。災害用伝言ダイヤル171の使い方も、体験日に一緒に試しておきましょう。

Q学校にいるときに災害が起きたら、迎えに行ったほうがいいですか?

学校によって、引き取りのルールがちがいます。あらかじめ学校の決まりを確認し、そのルールに従いましょう。

まとめ:今夜、ひとつだけ子どもと話してみよう

  • 子どもがひとりのときの行動を、場面ごとに一緒に確かめる
  • 家族で決める5つ:連絡方法/集合場所/学校との取り決め/役割分担/よく行く場所からの逃げ方
  • 避難する道を、一緒に歩いてみる
  • 赤ちゃんがいる家庭は、ミルク・おむつ・抱っこひもを忘れずに

今夜の夕ごはんのとき、「地震が来たら、どこに集まる?」と、子どもに聞いてください。答えられなければ、今夜決めましょう。 その会話が、家族を守る最初の一歩になります。


出典:

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